たけのこ哀歌

つぶやききれない諸々を、つらつらと。

道草が天ぷらになった


 
春の桑取道を歩いてきました。
特になにか目当てがある訳でもなく、気晴らしに。
 
今回は中桑取(城ヶ峰側)から春日山方面の、片道だけ。
ギフチョウを追ったり小休止をはさんだり、道草を食いまくったりしながらでも二時間半で春日山謙信公像前まで戻ってこれました。
 
大河ドラマ天地人』でも桑取道が出てきたことがあるらしく、「春日山から桑取に抜ける道」というだけで、ドラマを観ていた人は何となく察しがつくそうな。
 
直江兼続が兵糧不足の危機を脱しようと、春日山から桑取へ抜けたときに使われた道のようです。
 
観ておけば良かった、天地人
 
分岐路
 
中桑取から城ヶ峰へ続く道は、案内標識が一新されていました。
 
なぜか伸びた200m
 
春日山から城ヶ峰まで来るにしても、城ヶ峰から春日山へ行くにしても、このへんの坂道が一番つらい気がします。
 

 
 山頂というか砦跡というか、ここいら一帯は、結構見晴らしが良くて名立方面や正善寺ダム・上越市街方面を見渡せます。
 
名立方面は特に視界が開けていて、めぼしい建造物があるわけでも地域屈指の景勝地ってわけでも無いのですが、個人的にはオススメな風景です。
 
ああ、あと、名立方面を眺める時は「是非ここに立ってくれ!」と言わんばかりにナイスな切り株があります。

 
あれに登るの、私だけじゃないですよね……。
 



 

桑取道といえば、カタクリの群生が見所で、毎年、四月上旬くらいが見頃っぽいです。

今年は全体的に開花が早かったこともあって、私が訪れたころには城ヶ峰砦跡の付近に、見頃の花が心許ないくらいの数しか残っていませんでした。


バイケイソウ
 
これは食べちゃいけない道草。バイケイソウらしいです。
まだ地表の緑分が少ない時季に、ひときわ瑞々しい色をしているので目を引く存在。
 
今年の目標のひとつが「自分で採ったウルイを食べること」なのですけれども、これは違う。ぜったい違う……。

細かいこと抜きにして雰囲気からして違う……。
 


 
これはヤマウルシの新芽。
Googleで検索すると天ぷらにして食べたという内容のページが結構引っかかってくるのだけれども、私は遠慮しておきます……。
小さいタラの芽と見分けが付かないことがある、らしいです。
 
よっぽど腹減ってない限り間違えないような気もそこはかとなく。
 
コシアブラ
余談ですが、私の一番好きな山菜はコシアブラです。
味はもとより、天ぷらにした時の、細いところのサクサク感が好きすぎて好きすぎて。
コシアブラァ
このくらいの大きさが、食べるには最も適しているんでしょうか。
 
もしも私が直江兼続だとしたら、ひがな一日、桑取道中で山菜狩りに勤しんでいたに違いない。
 
 
 
ああ、そういえば以前は桑取道に何カ所か、太い倒木が道をふさぐように鎮座している場所があったのですが、それが綺麗になっていました。

 

夏や秋になると、陽射しが良い場所はとてもじゃないけれど生い茂った草のせいで泣きそうになるくらいに厳しい場所が多々あるので、この時期が一番歩きやすいなあ……暑くないし。

 

 

 良い気晴らしになりました。

なにより、誰とも擦れ違わなかったのが楽しかったです。

 

あおなん